建築士資格試験を受けよう

「建築士資格試験を受けよう」について

建築士資格試験を受けよう!建築士の重要な仕事である、建築の設計には「創る」喜びがあり、施工には「造る」よろこびがあります。
建築士の仕事はいろいろと大変ですが、プライドをもって働くことができるのです。さあ、建築士資格試験を受けよう!

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建築士の役割および仕事

  選任の技術者は「主任技術者」と「監理技術者」に別れます。建設業者は、建設工事について工事現場における工事の施工の技術上の管理をつかさどる主任技術者を置かなければならず、発注者から建築工事を直接請け負った特定建設業者一定の請負代金額以上の下請契約を行う場合は監理技術者を置かなくてはなりません。前者が「主任技術者」で後者が「管理技術者」です。いずれも建築士の資格があれば就くことができます。

建築士が優遇される資格としては以下のようなものがあります。@建築施工管理技士A建築主事B技能士C建築設備士D土地家屋調査士E消防設備点検資格者F建設物環境衛生管理技術者

建築士が活躍する職場は、設計事務所、建設業、教職、官庁、材料メーカー、住宅メーカー、不動産業、ディベロッパーなどさまざまです。業務種類は一級では建築業が最も多く、次いで現場管理が多いです。建築業、現場管理、工事監理、工事指導監督を合わせると70%になります。二級では建築設計、現場管理、工事監理、工事指導監督を合わせると60%となり、次いで多いのが技能労務士です。木造建築士は技能労務が多く約48%におよびます。これらの業務のほかには企画・コンサルタント、調査・鑑定、研究・教育、技術営業、官公庁の建設営繕、建築主の指導・審査などの業務に就く人があり多種多様です。

設計技術者にしても施工技術者にしても一人前になるには建築に関するかなりの知識と経験が必要です。最低でも10年は必要となりますのでその間に着実に力を蓄えていけるような努力家タイプが向いているでしょう。

デザイン設計には造形力や感性の優れた芸術タイプ、構造・設備技術者は分析力や計算能力に優れた技術者タイプ、施工技術者は実行力や各協力業者をまとめる管理能力のあるタイプが向いています。ただ、それぞれに特化しすぎてしまってマルチな視点から物事を見れないということが起こると建築士の仕事は勤まらないでしょう。

街づくり、企画などを行う者は、対話、調整能力が必要です。建築規模が大きくなるとさまざまな人が関係するのでそれらとの調整を行い、まとめあげていくコーディネーター能力が建築士には要求されます。これは建築士だけではなく、これからの社会に求められる資質です。

建築設計事務所や建設会社の設計部ではCAD・CGでの図面やパース(透視図)を描くことが多くなっています。安価で高性能なソフトの出現でその傾向が増しています。もちろん手で描くほうがより繊細なためなくなることはないですが、CAD・CGなどのコンピュータの積極的利用が増えてきています。

建築士の地位向上や更なる発展には@新しい街づくりの提案-設計者が地域と密着して積極的に街づくりに参加し、自分たちの住む環境を向上させる努力をするA企画・コンサルタント業務-建築の設計だけではなく、その前の段階の企画、提案、コンサルタント、コストプランニングなどを積極的に行うなどの業務拡大をすることが必要になってきます。

建築も他の分野と同様に、エコロジー的な発想をして、積極的に環境問題、省エネルギーにかかわるようになってきました。建築に対するエコロジー的発想は今後さらに大きく発展する可能性が大きいでしょう。化学物質過敏症に代表されるような健康を脅かすものを建築に使用しないという考え方も浸透してきています。

建築士の試験制度

 

一級建築士になるためには、建設大臣の行う一級建築士試験に合格し、建設大臣の免許を取得する必要があります。二級建築士または木造建築士の場合は、各都道府県知事の行う二級建築士試験に合格し、都道府県知事の免許を取得する必要があります。試験はいずれも年一回です。

一級建築士の場合の受験資格がある者は以下の通りです。
@大学の建築または土木の課程を卒業し、建築に関して2年以上実務経験を積んだ者。
A3年生短期大学(夜間部は除く)の建築または土木の課程を卒業し、3年以上実務経験を積んだ者。
B2年生短期大学のの建築または土木の課程を卒業し、建築に関して4年以上実務経験を積んだ者。
C高等専門学校の建築または土木の課程を卒業し、建築に関して4年以上実務経験を積んだ者。
D二級建築士の資格を持ち、建築に関して4年以上実務経験を積んだ者。
Eその他建設大臣が特に認める者。

@「建築に関する実務の経験」として認められるもの
・設計事務所、建設会社、工務店などでの建築物の設計、工事監理、施工管理。
・大工
・官公庁での建築行政、営繕。
・大学、研究所、工業高校などでの建築に関する研究、教育。
A「一部が建設に関する実務の経験」として認められるもの
・建築工事を一部含む土木工事など(純粋に建築に関するもののパーセンテージをかっこ書きにすること)
・一定期間、建築以外の業務を含んでいる場合(建築以外の業務の期間を除いた期間を明示すること)
B「建築に関する実務の経験」として認められないもの
・土木工事などの建築に関しない業務。
・単なる労務者としての建築業務。

一級建築士試験の受験申し込みに必要な書類は以下のものです。
@受験申込書。
A受験資格を有することを証明する書類。
B写真2枚。
C受験手数料の納付。(受験手数料13800円を納付し、その際発行される払込受付証明書を受験申込書に貼付します。)

二級・木造建築士試験の受験申し込みに必要な書類は以下のものです。
@受験申込書。
A受験資格を有することを証明する書類。
B写真2枚。
C受験手数料の納付。(受験手数料13300円を納付し、その際発行される払込受付証明書を受験申込書の所定の欄に貼付します。)

一級建築士試験には「学科試験」と「設計製図試験」があり、学科試験では学科T(建築計画)、学科U(建築法規)、学科V(建築構造)、学科W(建築施工)の四区分に分けられます。試験は、建築計画、環境工学、建築設備、構造力学、建築一般構造、建築材料、建築施工、建築積算、建築法規などに関する知識について行います。試験時間は学科T〜Wまで合わせて3時間です。

一級建築士試験には「学科試験」と「設計製図試験」があり、設計製図試験の課題は、試験実施の約3ヶ月前に事前公示されます。過去の問題を例に出すと「多目的ホールのある事務所ビル」などというように表題のみであり、実際の敷地、延べ面積、条件、必要な図面などは本試験にならないと分かりません。5時間30分でエスキース、製図を完成させなければならないという時間的に厳しい試験です。

二級・木造建築士試験にも「学科試験」と「設計製図試験」があり、二級建築士試験の学科試験は、高等学校における正規の建築に関する課程において習得する程度の基礎的知識と通常の木造建築物および簡単な鉄筋コンクリート造、鉄骨造、れんが造、石造、コンクリートブロック造および簡単な鉄筋コンクリート造の建築物の設計および工事監理を行う能力が問われます。

木造建築士の学科試験は、高等学校における正規の建築に関する課程において習得する程度の小規模な木造建築物に関する基礎知識と、小規模の木造建築物の設計および工事監理を行う能力を問われます。

二級、木造とも設計製図の課題は、試験実施部の数ヶ月前に事前に公示されます。木造建築士は「設計製図試験」では、2種類の課題から一つを試験時に選択する方式となっています。製図の試験は一朝一夕にできるようなものではありませんので、早い時点での対策が重要になってきます。

建築士試験の概要

建築士の受験勉強の10個のポイント

 

建築士試験の問い合わせ先は(財)検知器技術教育普及センターの本部・支部または厳重処置の都道府県建築士会が窓口になっています。ただし、二級・木造建築士試験は、各都道府県知事が行っているので住所地の都道府県の担当部や出先機関、市町村担当課なども窓口になっている場合がありますので確認してください。

建築士試験の受験申込書が同封された「受験総合案内書」の配布が各都道府県建築士会で行われます。この時期は一級建築士が5月中旬から下旬までの約10日間、2級・木造建築士が4月上旬から中旬までの約10日間と短く、この時期のみの配布なので必ず受験総合案内書を受け取ってください。

建築士試験の受験申込書の受付期間ですが、一級建築士は五月中旬の約5日間、二級・木造建築士は4月中旬の約5日間です。一部の都道府県については期間が異なる場合もあるので注意してください。証明書類の確認のため、原則として本人が申込書を持参します。受付時間は午前10時から午後4時までで、受付場所は住所地の都道府県建築士会か、建築士会が指定する場所で行われます。

建築士試験には学科試験と設計製図試験があり、それぞれの試験期日と時間割は以下の通りです。
・学科試験-一級建築士の学科試験は、7月下旬、二級建築士は7月上旬、木造建築士は7月下旬です。
・設計製図試験-一級建築士の設計製図試験は10月上旬、二級建築士は9月の下旬、木造建築士は10月の上旬です。

建築士試験の合格者の発表についてですが、合格者には合格通知書が送付されます。また、合格者名簿を(財)建築技術教育普及センター支部、都道府県の建築士会の事務所に掲示します。時期については下記の通りです。
・建築士学科試験-一級建築士の学科試験の合格発表は9月中旬、二級・木造建築士も9月中旬ごろです。
・建築士設計製図試験-一級建築士の設計製図の合格発表は、12月下旬ごろ、二級・木造建築士は12月中旬ごろです。

建築士の人気が高まり、受験機関などで勉強する人が増加したため受験生の実力が上がってきたのに対して合格率は毎年ほぼ一定です。そのため合格点が上昇傾向です。合格最低点は公表されていないので推測ですが、62〜65点くらいのようです。つまり各科目平均して17問取ると総合4科目で68点となりほぼ合格圏内です。

二級建築士試験は一級建築士試験ほど難関化はしていません。合格最低点は4科目総合得点でおよそ62点前後と推測されます。各科目の合格最低点は例年だいたい13点前後です。

建築士試験に合格するために必要な勉強時間はその人の現時点での実力によって変わってきます。3ヶ月集中して勉強して一級建築士試験に合格した人もいれば、4年間勉強してやっと取れた人もいます。できれば短期集中の勉強法のほうが集中力をキープしやすいので成功する可能性が高いでしょう。

建築の基礎知識がなく、独学で勉強する場合は一級建築士では製図設計の試験が10月中旬に終わるのでその翌月からスタートするのがベストです。二級建築士も同様に、二級建築士の設計製図試験の終わる9月下旬の翌月の10月から1年計画でスタートするのがベストでしょう。ただしこれらは個人差があるので、2年計画にするなど、自分の実力や能力に合わせた計画を立てましょう。

一級・二級建築士ともに、計画、法規、構造、施工の各学科とともおよそ約25章で、全学科の総合ではおよそ100章になります。一週間に1章しか進まない人は100週、つまり2年勉強することになります。ただし注意が必要なのは勉強する時間は章によって異なり、時間がかかる章もあるということです。こういう章に関しては、全体の概略を掴んでから本格的に取り組むのがコツです。

一級建築士試験では、基礎知識がなく独学で勉強する場合は、900時間が1つの目安になるでしょう。これは1日3時間の勉強時間で、週6日勉強するとして算出した数値です。毎日3時間はかなりハードで、時間的に恵まれた人だけしか無理なように感じるが、これは一回で確実に合格するための目安だと思ってください。二級建築士ではどうように1日2時間の勉強時間で年間600時間が目安となるでしょう。

建築士試験の勉強の1日のスケジュールを組む場合に、意外と事由になる時間は少ないことに気が付きます。週休2日の仕事をしている人を例にとってスケジュールを組むと、以下のようなパターンが考えられます。
@月曜日から金曜日までの平日は2〜3時間勉強し、もし出来ない場合は不足分を土曜日にまとめて勉強します。
A日曜日は休息日とします。平日はかなりきついので日曜は休んで気分転換をしてください。
B家でまとまった勉強が不可能な場合は、不足分を補う目的で電車の中で細切れに勉強してください。想像以上の効果なので是非お勧めします。

 
 
  1. 学科試験は広範囲なので重要ポイントを重点的に学習することが大切です。しかもそれを広範囲にわたって高いレベルでの学習がポイントとなります。深入りしすぎて一つのところにこだわり過ぎないようにしてください。受験機関に通っているものは、カリキュラムや学校へ依存しすぎないようにして、常に客観性を保ちながら勉強をしましょう。

  2. 建築士試験には過去問題を十分に分析、理解をしてください。ある章を覚えたらすぐに過去問題を行って知識を固めてください。時間の余裕があれば5年だけではなく10年間の過去問題を行ってください。問題集の解説は、ポイントとなる重要なことが抜粋されているので注意して読んでください。

  3. 反復学習によって、うろ覚えや数値、式が頭にフィックス(定着)します。着実に覚えるには反復学習がよい成果を生みます。問題の反復演習は、試験問題の傾向や間違いやすい箇所が分かるので試験も題に対する勘が養われます。完全に理解した問題、間違えた問題、よく理解できなかった問題などを分類しておくと後で再度問題を行うときに分かりやすいでしょう。

  4. サブノートを作るよりも、基本書に直接マークしたりアンダーラインを引いたり書き込みをするほうが実践的で効果的で効率的です。基本書は綺麗なまま使うのではなく、どんどん汚すつもりで活用しましょう。

  5. 建築士試験に独学で合格するのは大変難しいので建築士会で開催している受験準備講習会や受験機関へ行くことをお勧めします。また模擬テストは、場慣れすることもでき、自分の実力や最近の問題傾向がわかるので是非受けてください。

  6. 勉強のコツは、広く、各教科バランスよく勉強することです。一つの章を集中的に勉強してもその章から出るのは一問かせいぜ二問です。かたよらずに、まんべんなくというのが基本姿勢です。それが難しい場合は週単位で各教科を変えていくなどの方法で時間の配分によってバランスを保ちましょう。

  7. 荷頃から新聞や雑誌などで建築の記事をよく読み、常識の幅を広げましょう。計画では最近の社会的な問題を反映しているものがよく出ます。法規、構造、施工では条令、構造基準、JASSなどが改正されたところは出題されやすいのでよく読んで理解を深めておきましょう。

  8. 試験前の3ヶ月が合否を決める大切な期間です。その時期に集中的に勉強できる人はかなりの実力がつきます。もちろんこの時期以前からの基礎固めは重要です。4月または5月に申込書を試験機関に提出すると、本格的に気が引き締まり、集中的に勉強しだす人が多いです。そういった時期により深く集中できるかどうかが合否を分けるポイントとなります。

  9. 苦手なところは誰にでもありますが、その対処法は早めに勉強をスタートすることです。計画の計画原論(環境工学)、構造力学などは苦手な人が多いですが、こういった箇所は理解するのに時間がかかるので早い時期から勉強に取り組みましょう。不得意科目を早く合格点レベルに近づけることで余裕が出てくるので早めに克服しましょう。

  10. 一人で勉強するだけではなく、同じ受験生とも情報交換をしましょう。それに受験生がそばにいると刺激になり、よい情報やヒントを得ることもあります。たとえば、どのような本や試験機関がよいとか、法令集のうまい使い方を教えてもらったりなどです。「設計製図」の試験についての知識などは仲間と話すことはとても有用です。ひとりよがりにならず間違いも訂正しあえることもよい点ですので、積極的に他の受験生との情報交換や交流を行ってください。

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