太陽からの電磁波を日射と呼び、紫外線(波長380nm)<可視光線(波長380〜780nm)<赤外線(波長780nm以上)からなります。日照とは太陽輻射(日が照っている)をいいます。日射とは太陽輻射の熱効果を有するものをいいます。採光とは昼光を室内に取り入れて明るくすることです。物体を照らす光源によって物体の見え方が異なることを光源の縁色性といいます。これらのような光の性質や専門用語をきっちりと理解しておきましょう。
音は、空気密度の高い部分と低い部分が交互に伝わっていく波動現象のことです。音の強さは音源からの距離の2乗に反比例して減少します。単位はdB(デシベル)です。吸音とは音を吸収または透過させて反射させないことをいいます。遮音は、音を透過させないことをいいます。建築にとって重要な騒音の防止についてですが、機器の振動などによる固体伝播音は、振動ゴムや弾性材料を挟んで浮き床にすると効果的です。
人体の暑さ、寒さを感じる熱的要素には、温度、湿度、気流(風速)、周壁面温度の4つの要素があります。温度感覚の指標には有効温度(ET:Effective
Temperature)、修正有効温度(CET:Corrected Effective Temperature)、新有効温度(ET:イーティースター)があります。熱の伝わり方は、高い温度から低い温度へ伝わります。夏には室内に侵入する熱取得、冬には室外に逃げる熱損失があります。
結露とは、露が物体にくっつくことで、@表面結露:水分を含んだ高温側(室内)の空気が冷えた壁、体に触れるとその表面に水滴がつくことです。A内部結露:物体内(壁体内)に水滴が付くことです。結露防止には風通しをよく換気を行い、必要以上に水蒸気を発生させないことです。結露はカビの原因となり、インテリアを損傷する可能性があるので充分注意して対策を立てましょう。
室内空気の汚染状態を示す目安として、二酸化炭素濃度が使用されます。空気汚染の指標として室内の環境基準が建築基準法によって決められています。乾燥大気中の二酸化炭素の体積比は、約0.03%(300ppm)程度です。空気汚染に関係するものには、体臭、タバコの煙、オゾン、ラドン、粉塵、アスベスト繊維などです。なお、シックハウス症候群の原因となる物質はホルムアルデヒドです。
室内の換気は、空気を綺麗に保つことにとって大切な要素です。換気には自然換気と強制換気があり、自然換気は風力換気(風による圧力さを利用)と重力換気(室内外の温度差による換気)があります。強制換気は送風機を使用する、いわゆる機械換気設備です。換気回数は、室の1時間当たりの換気量を室容量で除した値です。数式に表わすと換気回数(回/h)=毎時の換気量(立方メートル/h)/室容積(立方メートル)となります。
給水設備についてですが、給水料は建築物の種類や規模によって違いますが1人当たりの一日平均給水料は160〜200Lです。給水圧力は一般的に0.4〜0.5MPa以下とし、これ以上の圧力になる場合は減圧弁を取り付けましょう。給水方式には水道直結方式、高置タンク方式、圧力タンク方式、ポンプ直送方式などがあります。給水について注意するポイントは、クロスコネクション、吐水口空間、逆サイホン作用、バキュームブレーカ、ウォーターハンマー、VLPなどがあります。
給湯方式には、局所式(給湯する場所に湯沸し器を設置し、個別に給湯する方式)と、中央式(機械室などにボイラーなどの加熱機器を設置して給湯する場所にそれぞれ湯を送る方式)があります。瞬間湯沸し器には元止め式(瞬間湯沸し器のスイッチにより開閉する方式)、先止め式(2〜3ヶ所のそれぞれの給湯栓(蛇口)の開閉によって止める方式)があります。給湯温度は一般的に60度程度の湯と水を混合して適当な温度にします。
排水は、汚水、雑排水、雨水および特殊排水(工業廃液など)があります。排水方式には合流式と分流式があります。排水管には、配管用炭素鋼鋼管(SGP)を使用するが、硬質塩化ビニル管も使用します。雨水排水管と汚水排水管は分けて使います。排水立管、排水横管とも、排水の下流方向の管系は小さくしてはいけません。適切な位置に点検、清掃のための掃除口を設けましょう。
消化設備は主に、屋内消火栓設備(火災時に消火栓箱の上部にある起動スイッチを押すと警報ベルが鳴り、消火ポンプが起動し放水します。)、スプリンクラー設備(ヘッドが火災時による熱気流を感知し、自動的に散水します。)、連結送水管(建物外部に送水管、建物内部には放水口を設け、その間を配管で連結した設備です。)などがあります。設置する場所に応じて適切なものを選んで適用しましょう。
空調とは室内空気の温度、湿度、清浄度、気流分布などをその室の使用目的に適した状態に調整することです。空調方式には単一ダクト方式、二重ダクト方式、マルチゾーンユニット方式、ファインコイルユニット方式、ヒートポンプ方式などがあります。空調暖房設備において特に有効なのが床暖房です。床暖房は室内の温度分布がよく、人体に対する快適度が高いのが特徴です。他にはソーラーシステムを利用した空調システムなどがあり、建築の種類によって最も効果的な空調設備を取り入れましょう。
電気設備に使用できる電気電圧の種別には低圧、高圧、特別高圧があります。電気設備には受変電設備が必要不可欠です。受変電設備は低圧受電方式(電力会社の低圧配線電線路により、直接住宅などに電気を取り入れる方式)、高圧受電方式(電力会社より送電される高圧の電気を建物内に設けた変圧器などにより電圧を下げる方式)の2方式があります。
建築物の敷地、構造、設備、用途に関する基準を定め、災害に対する安全性や周辺環境への基準などへ一定の基準を定めたものが建築基準法です。建築基準法の中で、インテリアや建築にとって重要なものは、用語の定義(法第2条)、居室の採光および換気(法第28条)、内装制限(法第35条の2、令第128条の3の2〜129条)、容積率(法第52条)、建ぺい率(法第53条)、階段の手すり(令第25条)、階段に代える傾斜路(令第26条)、屋上広場など(令第126条)などです。
消費者保護基本法を受けて、消費者保護のための法令や施策が次々と制定されました。その中で特に関連の深いものは、割賦販売法、訪問販売法、独占禁止法、景品表示法、消費生活用製品安全法、電気用品安全法、製造物責任法(PL法)、家庭用品品質表示法、工業標準化法などがあります。
インテリア計画と建築に関する重要な法規は、以下のようなものがあります。@家電リサイクル法:廃棄物を適正に処理し、資源を有効に利用して生活環境を保全することなどを目的として2001年に施行されました。A廃棄物処理法:廃棄物の排出抑制、適正処理、再生品の使用に関する国民や事業者の責務を定めています。B省エネルギー法:燃料資源の有効利用、エネルギー使用の合理化を目的とした法律です。C介護保険法:加齢に伴って生ずる心身の変化が原因で要介護状態となり、介護や機能訓練などを必要とするものが、能力に応じ自立した日常生活を営めるよう給付を行います。 |