材質感(テクスチャー)とは、材料の質的な特徴を見たり触ったりして感覚的にとらえたもので、さまざまな感情効果を持ちます。ウールや毛などの動物材料は安らぎを感じさせ、金属などはその反対です。心理的に暖かく感じたり冷たく感じたりするのにはその材料の熱伝導率が関係しています。
点とは、面積がごく小さいもので、1つの点は求心的効果を生み、2つの点には引き合う力が発生します。線は、直線と曲線がさまざまに組み合わされて形を作ります。ゴシック教会建築は垂直線が強調された意匠です。面は、点や線を拡大または集合させたとき、また、立体を切断したときにもできます。立体は、平面体(多面体)と曲面体に大別されます。立体の表情はそれぞれがもつ平面の表情に左右されますが、さらに色彩、陰影。材質によっても変化します。
形態を認識する視覚には明暗視、色彩視、形態視、運動視の4つがあります。丸いテーブルを斜め上から見たとき、楕円でなく円形に知覚されます。経験などの情報を加味し調整して認識したためで、これを形態の恒常視といいます。一方、誤って認識する場合があり、この視覚の過ちを錯視といいます。
形として認識するものを図といい、その背景を地といいます。ある図を見る場合、周囲との関係によって違って見えます。図になりやすい条件は「凹と凸では凸のほう「視野の中央にあるもの」「対称形のもの」「囲まれたもの」「明度の高いもの」「寒色より暖色」「静止よりも動くもの」などがあります。
人間の視線の方向は水平より10〜15度下向きで、視点高(アイレベル)は、立位約150cm、床座位約70cmです。したがって、和室では低い位置に視線の集中するフォーカルポイントを置くとよいでしょう。フォーカルポイント(focal
point)とは焦点のことで、視線が集中するところです。インテリアでは注目を集め強調する部分です。
構成要素をまとまった形に調和させることを統一(ユニティ)といい、調和(ハーモニー)には類似(シミラリティ)と対照(コントラスト)があります。統一で感じる堅苦しさが、ほどよい変化(バラエティ)によって和らげられます。そして支配性(ドミナンス)造形において統一をはかるとき、ある要素が支配的役割を持つことです。
部分と部分、あるいは全体と部分の比が好ましいとき、その形は美しくなります。これを比例(プロポーション)といいます。比例の代表的なものは以下のものです。
1.黄金比:1対1.618の比を黄金比といいます。安定した造形美を作り出します。
2.ルート長方形:短辺を1としたとき、長辺がルート2、ルート3、ルート4になる長方形です。
3.整数比:1対3、5対7などで構成された比です。
4.級数比:等差級数や等比級数などによる比例です。
一定の形や造形要素が、規則的に配列されることにより、動的で活気ある表情を生み、美的効果が高まる効果を律動(リズム)といいます。反復(リピート)と漸増(グラデーション)があります。装飾や模様は自然を材料んした形や幾何学的な図形などを基にして古くから考えられてきました。伝統的な模様は「麻の葉」「七宝」「青海波」「かご目」「アカンサス模様」「オジーアーチ」「アラベスク」などがあります。
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