マンションは住み心地で選ぼう

「マンションは住み心地で選ぼう」について

マンションは住み心地で選ぶのが一番です。
マンションは不動産ですから、不動産の資産価値は立地、環境、将来性によって大きく価値が変わります。
マンション選びは賢く慎重にしたいものですね。

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マンションの住み心地

 

マンションに暮らしはじめると気になるのが騒音です。マンションの遮音性能のカギを握っているのは「遮音等級(住宅性能表示制度では適応等級)」という数値です。遮音等級には「軽量衝撃音(LL)」と「重量衝撃音(LH)」の2種類があり、さらにこの2つを組み合わせた単位に「L値」という単位もあります。こうした生活騒音がどれくらいあるかを判断するのが「遮音等級」です。マンション購入の際には重視するべき点です。

マンションの軽量衝撃音は床の仕上げに用いる材料と仕上げ工法に関係してきます。仕上げ工法については「直床工法」と「二重床工法」に別れます。二重床工法は、床とスラブの間に空間がありますので遮音性に優れています。遮音性は数字だけではなく工法や材料によって違ってきますので入念にチェックしましょう。

マンションの隣戸との間にある壁(界壁)の遮音性の判断基準は、空気が伝達する音の指標を示す「D値」で判断します。D値は数字が大きいほど遮音性能が高いことを示します。一般的なマンションは界壁の材質はコンクリートなのでD値は計算上ほぼ決まります。ですから設計図書や図面書であらかじめ確認しましょう。

マンションの壁は、仕上げ工法は「直張り工法」と「GL工法」に代表される「ふかし壁仕上げ」に大別できます。直張り工法は遮音性がありますがGL工法に代表される「ふかし壁仕上げ」は直張り工法とは違ってコンクリートの表面はそのままでGLボンドや軽量鉄骨、木軸などを使った下地に石膏ボードを貼り付け、クロスなどで仕上げます。二重壁になるので遮音性が高いように思いますが、コンクリートと壁仕上げの間に空洞があり、音が響いて太鼓現象が起こるので界壁にGL工法は用いないようにしましょう。

マンションの音で気になるのは外部からの騒音です。音を一番多く伝える場所は窓や玄関などの開口部です。サッシの遮音等級は「T値」で表され、数字が大きい方が遮音性能が高くなります。理想は「T3」のサッシで、35デシベル以上の遮音効果があり、静かな音環境を確保できるでしょう。

マンションの住戸内の騒音は配水管などを通すパイプスペースからのものが多いです。そこで配水管には遮音シートを巻いたり、パイプスペースの間の仕切り壁にグラスウール等を入れたりして遮音する場合が一般的です。

超高層マンションは、軽量化を図るために構造と非構造体は別の素材で作られており、一体になっていません。これは超高層マンションは風圧を受けて風圧を軽減させる構造になっているためで、これが遮音性の低下に繋がる場合があります。

超高層マンションは、軽量化のため非構造壁である外壁に気泡の入った軽いコンクリートパネル(ALC)を並べて、そのパネル間をコーキング材で埋めるという工法を採用しています。実はこのコーキング材が紫外線や風雨によって劣化し、ひび割れを起こし雨漏りが発生することがあります。

マンションの外壁には季節によって熱気や寒波などに晒されています。夏の場合はマンションの外側が熱せられて、とても温度が上がります。外側がコンクリートであれば蓄熱量が多いので夏場はとても熱いです。ですから外断熱工法にしておけばコンクリートが熱くなることはないので夏場の室温が安定します。

マンションの断熱性能は厚さに比例します。ただし地域によって断熱基準が違います。南北に細長い日本では、統一された断熱基準を作ることが難しいのでそのようになりました。厳密にいえばややこしいのですが、断熱性能は断熱材の種類と厚さで決まるという基本は変わりません。

マンションの断熱性能を判断するポイントは、断熱材の厚さにありますが、「断熱の折り返し」も大切なポイントです。断熱の折り返しとは、断熱材の施工が必要な外壁面と直交する壁や天井、つまり界壁や天井、床のスラブに施工する断熱材のことです。断熱の基本は熱を遮断することですから、断熱材の折り返しがあると有効です。

マンションで使用されるガラスにはシングル(単層)とペアガラス(復層)があります。断熱性能が高いのは当然ペアガラスです。それはガラスとガラスの間の空気の層が断熱材の役割を果たすからです。遮音性能に関しては、シングルはペアガラスかというよりもガラスそのものの厚さが関係します。

マンションにアルミサッシが使われている場合は購入しないほうがいいでしょう。それは建築材料の中でもっとも断熱性能が低いのがアルミだからです。そしてアルミサッシは結露が一番発生しやすいので周辺部の劣化などを引き起こします。結露などの問題を考えると、アルミ製よりも樹脂製、樹脂製よりも木製が優れています。

マンションの断熱性能を考える際に、結露には注意してください。断熱が不十分で、欠損がある場合などは空気の温度差によって壁の内側などにも結露が発生する場合があります。結露がたまるとカビが発生して健康に害がでますので注意しましょう。

マンションの施工管理の質はどうやれば見極められるのでしょうか。最近では現場見学会を開いて施工途中でも現場状況を確認できますが、まだまだ少数派です。今のような状況下では追加料金を払ってでも施工写真付き報告書を提出してもらうか、断熱工事終了後の状況を確認できるように要望する方法しかないでしょう。

マンションは、1階と最上階は外気に接する部分が多いので断熱に対してより配慮が必要です。1階の床下に配管のメンテナンススペースである「ピット」がある場合や、1階が駐車場になっていて、2回住戸の床スラブが外気に接する場合も該当します。最上階は、屋根スラブに直接日光があたりますので最上階は熱いです。ですので屋根のスラブには外断熱を用いて念入りに断熱がしてある必要があるのです。

マンション室内は閉め切ったままの状態が長く続くと、二酸化炭素などの燃焼ガスや、湿気などがたまってしまい空気環境は悪化します。こうしたことを防ぐシステムが「換気設備」です。この換気設備は給気と排気がワンセットになってはじめて機能します。通常排気だけを機械で行う換気設備(換気扇など)が主流です。

マンションはコンクリートでできているため気密性が非常に高いのでドアや窓を閉め切ってしまうと室内の空気はほとんど換気されません。これでは健康を害する可能性がありますので平成15年に建築基準法の改正があり「戸建てやマンションなどの住宅はすべて24時間換気システムの設置が義務付けられました。ただし24時間換気システムの換気は万全ではありませんので、キッチンやトイレなどの換気は別に考えましょう。

マンションのシックハウス症候群の問題は未だになくなっていません。シックハウス症候群は、建材や家具などから発散するホルムアルデヒドをはじめとするVOC(揮発性有機化合物)が原因の一つとされています。何らかのアレルギーを持っている人はシックハウス症候群になりやすいのでマンション購入前にアレルギーテストなどを行いましょう。

マンションは、建築基準法が改正されてホルムアルデヒドの発散量の多い建材は使用が規制されています。内装材は、発生するホルムアルデヒドの発散速度に応じて等級が区分されており、F☆☆☆〜F☆☆などの記号で表記されています。ホルムアルデヒドの発散量がゼロか微量であり、安全性が高いのは「F☆☆☆☆(エフスターフォー)」です。つまり、F☆☆☆☆の建材を多く使っている物件のほうがシックハウスに対してより配慮をしているということです。

マンション引渡し後にきっちりと室内環境を測定してもらいましょう。入居前に測定していれば、万一入居後に発症したとしても原因は家具になると判断できますのでトラブルを避けることもできます。測定物質は、ホルムアルデヒド、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、アセトアルデヒドの6物質を行うのが理想的です。

マンションに住んでいて、地震に遭遇してしまった場合に、ドアに耐震枠が付いているかどうかが生死を分ける問題になることがあります。地震によってドアの枠がゆがんでしまって外に出られない事態が起き得るからです。このような事態にならないように、ドアはは「耐震枠付き」のものが使用されているかどうかを確認しましょう。

地震時に、マンションの玄関から避難できない場合は、バルコニーから避難することになりますが、バルコニーには隣接した住戸へ避難できるように、いざというときに蹴破って移動できる隔て板が、隣戸間に設置されています。避難経路を確認し、何枚の隔て板を蹴破る必要があるかを確認しておきましょう。

マンションの避難口の安全対策で、案外見落とされているのが共用部に面する窓です。共用部に面していますのでセキュリティー上の問題から面格子が設置されていますが、これが外れるかどうかの確認をしましょう。火災が発生した際に面格子が固定されていると避難ができないからです。

マンションのエレベーターには人命を守るために「停電時管制」「地震時管制」「災害時管制」などの安全対策が用意されています。それぞれの物件によって対策が異なるので必ず確認しましょう。ちなみに停電時は、停電が起こったときの最寄の階へ降りて扉を開放し、避難に必要と思われる一定時間後に扉を閉鎖し、動かないようにロックする機能が付いています。

火災時に管制があるマンションは非常に優秀です。何故なら火災時管制は導入するのにコストがかかるからです。火災時はエレベーターシャフトが炎や煙の通り道になる可能性が高くなるのでエレベーター内は危険ですので火災時管制があるマンションは安心です。

マンションは最近ほとんどがオートロックを採用しています。オートロックは部外者の侵入に対しほとんど効果がありません。入居者や来訪者と一緒に何食わぬ顔をして内部に入ることは容易ですのでオートロックは安全対策とは言えません。集合玄関の防犯対策としては防犯カメラが一番でしょう。犯罪そのものを防ぐことはできませんが抑止力として効力があります。

マンションの専有部内での対策も「侵入を防ぐ」ことが重要です。進入の危険が一番高い場所は面格子のないバルコニーの窓です。マンションのバルコニーの窓には、サッシの開閉センサーを設置し、割れにくい強化ガラス等を採用しましょう。

専有部分と共用部分

 

マンションの開き戸の戸当たりがきちんと設置されているかどうかを確認しましょう。戸当たりとはドアをあけたときにドアノブが隣接する壁に当たって、壁を傷つけないようにするための役割を果たすものです。あおり止めは、ドアを開いた状態に固定するもので戸当たりと一体になっています。このような戸当たりやあおり止めの有無は、図面に記載されていないこともよくありますのでモデルルーム見学のときに確認して写真に撮っておくと確実です。

マンションの和室は、一般的に芯材に断熱材を使ったスタイロ畳と呼ばれる畳を使用しています。直床の場合、畳の下はコンクリートです。コンクリートは竣工後も水分が発生しますので、断熱材であるスタイロとの間に結露が発生することがあります。これを放置するとカビの原因になってしまいますので対策として防湿シートは必ず敷くべきです。

マンションの設備関係で注意したいことは、排水系統です。キッチンや浴室の排水を「雑排水」(通称:ざっぱい)、トイレの排水を「汚水」といいますが、マンションは上階から縦にこれらの排水管が通ります。できれば雑排水と汚水は分けられていたほうが好ましいでしょう。それは排水管が1つの場合は汚れの度合いが大きくなり、清掃の頻度も増えてしまうからです。

マンションでは「さや管ヘッダー工法」か、「さや管ヘッダー工法」に用いる給水管、給湯管を、床下や天井内のスペースの直接敷設「在来工法」のいずれかを採用しています。どちらも同じように優秀な工法ですが、さや管ヘッダーはヘッダーから格水栓等の間に分岐がないので、複数の水栓を同時に使用した場合でも水量変化が少なく、安定した給水、給湯量が得られます。そしてメンテナンス性にも優れていますのでさや管ヘッダー工法がお勧めです。

オール電化のマンションは、深夜の安い電力を利用し、夜間に沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めて利用する電気温水器と、電磁誘導加熱を利用し、火を使わずに調理できるIH調理器具を組み合わせたマンションのことです。オール電化マンションは、IH調理器が2.5KW×2以上、給湯器はヒートポンプ方式で、給湯箇所がキッチン・浴室・洗面所の3箇所の条件で、貯湯量が460Lであれば将来子供が増えても十分に対応できるでしょう。

マンションのエレベーターに、救急車のストレッチャーが入るスペースがあるかどうかは重要です。エレベータールームの標準的な大きさは奥行が約1.5mで、ストレッチャーは2mなので入りきりません。奥行が2mあればストレッチャーが入り、緊急時にも対応しやすいのでチェックしましょう。

マンションは、限られた敷地に立体的な建物を建築することで土地を有効利用し、できるだけ広い居住空間を備えた専有部を、より多く確保するために計画されます。ですから専有部のスペースが優先されるため、駐車場はどうしても後回しになりがちで、十分な広さを確保できないという弊害が起こります。マンションの駐車場が足りない場合は希望者による抽選になります。近くに貸し駐車場があるかどうかチェックしておきましょう。

マンションの駐車場は、賃貸と分譲の2種類があります。分譲の場合は問題は起こりにくいのですが、賃貸の場合は権利の有効期間に注意をしましょう。賃貸契約を解除されるまで有効なのか、それとも限られた期間のみ有効なのかはっきりと確認してから駐車場を借りましょう。これらのことは管理規約に明記されていない場合がありますのでマンション購入前に明確にしておきましょう。

マンションの駐車場も最近は収容台数を多くするために機械式駐車場を設置する場合が増えています。機械式駐車場は屋外に設置されているので風雨にさらされ劣化します。そして機械式なので稼動費用やメンテナンスも利用者の負担となり割高になってしまいます。機械式駐車場はデメリットがたくさんあるのでできれば利用は避けましょう。

マンションの駐車場がタダならお得です。ですがそれによるトラブルもあります。それは住民の中に駐車場を借りられる人と借りられなかった人がいる場合にトラブルが起こりやすいです。何故なら管理費や修繕積立金から駐車場のメンテナンスのお金が出ますので、使っていない人は納得できないのです。このようなことを避けるために全員が使わない共用施設の利用は有料であるべきでしょう。

最近のマンションは十分過ぎるほどの自転車の駐車スペースを確保している場合があります。住戸に対して200%の収容台数を確保しているところもありますが立地によっては多すぎます。例えば駅がとても近いとか坂が多いから自転車には乗らないなどという理由でまったく自転車を使わないこともあるからです。

マンションには必ずゴミ置き場が設置されます。敷地面積に対する世帯数が多いので、必ず行政指導を受けます。重要なのはコンクリートを打っただけの場所なのか、建物として独立しているのかということです。扉が付いてカギがかけられなければ防犯上よくありませんし、野良猫や野良犬やカラスによる被害を受けるかもしれません。もう一つ重要なのは、自室の玄関からゴミ捨て場までをエントランスを通らずに行けるかどうかです。エントランスを通らなくてはゴミ捨て場に行けない場合、ゴミ汁がエントランスに落ちる場合がありますので汚くなってしまうからです。

マンションの契約手続

マンションの内覧会

 

マンションの契約は「申し込み」→「重要事項説明」→「契約」→「住宅ローン申し込み」→「内覧会」→「代金決済引渡し」→「登記」の流れで進みます。重要事項と契約書は購入する意思を固めた段階で必ず事前に入手しましょう。そして管理規約案も事前に入手して理解をしておきましょう。

マンションを購入してから「そんなことは聞いていない」と言っても「重要事項説明書に明記されています」と言われたら何も言えません。ですから重要事項説明書と契約書はじっくりと内容に目を通しておきましょう。全ての項目を理解するのは難しくても最低限「承諾項目」と「契約解除」の2点はしっかりと理解しておきましょう。

マンションの契約解除に関する項目は、特にしっかりと理解しておきましょう。「危険負担」や「住宅ローン等融資」による契約解除以外は違約金が発生するので契約解除のときにお金が必要になる場合もあります。もし契約の履行に着手したあとの場合は、売買代金の10〜20%ものお金を違約金として支払わなければいけないので注意が必要です。

マンションが地震や火災など不可抗力でマンションに損害が発生した場合の処置を定めるのが危険負担です。危険負担によって責任の所在が明らかになっていないと民法の原則に従って買主が危険を負担し、売買代金全額を支払わなければならなくなる可能性がありますので注意しましょう。

マンションが住むに耐えない状態になってしまった場合のことを「減失」といい、手を加えればなんとかなる状態を「毀損」と呼びます。それぞれの場合にどのような処置が取られるのか明記してあるかどうか、また減失と毀損の判断を誰がするかどうかなどを事前に確認しましょう。明記されていない場合は自己負担になる可能性があるので重要です。そして生活の確保のため「毀損の場合に修繕のため引渡し時期が大幅に遅れるときは買主の判断により契約を解除できる」といった条件が記されているかどうかも確認しましょう。

マンションの契約解除特約の一つ「住宅ローン等融資」とは、金融機関等に住宅ローン(融資)を申し込み、事前審査はOKだったのに契約後に住宅ローンが成立しなかった場合を指します。この場合は支払ったお金が全額返金されます。「虚偽の申請」がない場合に限られますが、倒産やリストラなどやむを得ない理由であれば契約解除ができます。

マンションの契約段階の設計図書には必ず変更が出ます。マンションは複数の図面で完成しますので食い違いが生じ、その結果設計図書の変更があるのです。最近は契約書に大きな変更がない限り告知しないと書いてある場合がありますので気をつけましょう。

マンションは専有部と共用部に別れ、その所有形態が異なります。共用部は各入居者が共同で所有、管理しています。ですからもし共有部分に問題があっても自分一人の一存で決められないのです。共有部分の問題により契約解除をしたくても、個人のワガママと取られてしまう場合があるのです。契約書に書いていない契約解除理由は受け付けてもらえないことがあるのでその点はしっかり理解しておきましょう。

マンションの引渡しが遅れた場合でも、契約書の契約解除理由に明記されていなければ認められない場合があります。このようなことを避けるために「引渡しが延びたら契約解除できる特約」を盛り込むことを要求しましょう。それが無理であれば契約がなかったことにする「合意解約」を認めてもらえるように事前に交渉しておきましょう。

マンションの「丸投げ」とは元請業者が全ての工事を下請業者に施工させることです。言葉は悪いかもしれませんが、元請がピンはねをする状態を指します。そうなると下請業者は必然的にコスト削減をするでしょう。このようなことがないように契約書に「建設業法22条3項に定める一括下請負禁止除外は適用しない」という一文を入れさせましょう。これは建設業法22条3項の「元請業者が発注者つまり売主の了解を得た場合は除く」という一文を無効化するためのものです。

マンションの売れ残りの未販売住戸が発生した場合、問題になるのは売れるまでの間の管理費や修繕積立金は誰が負担するかという点です。管理費や修繕積立金は全戸が売れたと仮定して金額を決めているので、もし未販売住戸が発生した時の負担者が決められていないと入居者全員で負担せざるを得なくなります。未販売住戸の管理費や修繕費の負担を誰がするかを契約書に明記されているかを確認してください。

マンションの工事管理報告書を見れば、いつどんな施工が行われたか一目瞭然です。時系列的に施工状況がわかるこの工事管理報告書の提出を求めれば不正が行われる抑止効果に繋がります。契約書に毎月工事管理報告書をマンション購入者に送付することを明記させれば安全なマンションを購入できるでしょう。

マンションの重要事項説明書同様、契約前に読んでおいていただきたいのが管理規約です。販売する段階では正式に決まっていないために、まだ「案」の状態であり、購入者の意見によってある程度変えられます。ですが一度管理規約が決定すると、区分所有者の4分の3以上の賛成を得るなどの条件をクリアしないと変更ができないので管理規約「案」のときに積極的に要望を出しましょう。

マンションは集合住宅ですから集団生活に近いものがあります。日常生活では生活マナーに対して特にシビアです。掃除洗濯の時間帯なども常識的には朝8時以降から夜9時までの間が望ましいですが、これらのことを守れない人が増えていますので契約書にきっちりと定めてあったほうがいいでしょう。

 

マンションの内覧会は完成した物件の「お披露目会」ではありません。内覧会は、室内を見て壁や床のキズ、汚れ、建具や設備の不具合などを厳しくチェックする「買主検査」です。もし内覧会で指摘しなかった、または気が付かなかった不具合を入居後に気付いてもどうしようもありません。

マンションの内覧会で注意する点は、@図面集と相違の有無A仕様の相違や変更の有無B基本性能等機能に関する内容の確認C仕上がり状況の確認などです。マンションの内覧会では嬉しくて浮かれてしまいがちですが気を引き締めて参加しましょう。

マンションの内覧会は、「受付」→「専有部のチェック」→「修正箇所のマーク、チェックシートの記入」→「修正箇所、修正方法の確認」→「共用施設等の説明」→「修正」→「再内覧会」という流れで行われます。この際にチェックの時間が短く決められていたりしますが一生ものの買い物をするわけですから業者の言いなりにならないようにしましょう。

マンションの内覧会に建築に詳しい専門家に同行を依頼しチェックしてもらう「内覧会同行」というサービスが人気です。確かに専門家は詳しいので素人よりは正確ですが、インフィル(内装)しかチェックせずにスケルトン(構造等の基本性能など)のチェックは無視する場合があるので完全とは言えません。ですので自分でチェックしたり同行サービスの人に質問するなどしてより理解を深めましょう。

マンション建築の検査機関でも同様のことが多くあります。検査機関を名乗りつつ、設計業務や施工も請け負う例もあり、そうした業者がトラブルを起こす例が非常に多発しています。このようなトラブルを起こさないようにするには、検査はあくまで利害関係のない立場で行うことが必要です。売主と利害がからむ検査機関は詐欺同然と思って間違いないでしょう。

マンションの内覧会の日程が決まった段階で、次のことを要望しましょう。「全ての点検口の開放」「断熱材の厚さを測るピンの用意」「脚立の用意」「外壁に面するコンセント部分の断熱材が確認できるようにする」などです。これらのことを要望しておけば相手にプレッシャーをかけ、待遇がよくなることがあります。

マンションの内覧会チェックで不具合がひとつもないことはありません。内覧会では専有部の不具合を発見したらすぐその場でマスキングテープを貼るとともに、売主から渡されたチェックシートに記入します。不具合が見つかれば何度でもチェックして修正を要求する権利がありますので遠慮せずに言いましょう。

マンションでの瑕疵担保責任そのものは、民法に規定されていますが、瑕疵が原因で裁判では「瑕疵の定義」について争われることが多くありました。そのようなことがあって平成12年に品確法において「瑕疵とは目的物が契約に定められた内容や社会通念上必要とされる性能を欠いていること」と明確に規定されました。

マンション内覧会は、まずは員数チェックからはじめます。員数チェックとは、パンフレット等の平面プラン図に記載されている通りにコンセントや電話のモジュラージャック、ガス栓、水栓、空調用スリーブなどの設備関連器具が設置されているかをチェックすることです。員数チェックが終わったら「水まわり」「和室」「バルコニー」「リビング・各洋室」「廊下・玄関」「玄関外まわり」も入念にチェックしましょう。

マンションの内覧会で浴室をチェックするポイントは、「配管等が支持部材に固定されているか」「換気扇本体とダクトの接続部はきっちり固定されているか」「浴室の配管は台座に固定されているか、保護管はあるか、接続部に異常はないか」などです。これらの部分に異常があると劣化が早まったり水漏れの原因になりますので念入りにチェックしてください。

マンションの内覧会で浴室をチェックするポイントは、「浴室の扉枠まわりの隙間」「壁クロスの出隅・入隅にふくれがないか、パッチ貼りはないか」「床と巾木の間に隙間がないか」「洗面化粧台の棚板の状況」「化粧洗面台の点検口内の配管が固定されているか」「トイレの便器本体のがたつき」などです。このような水まわりはトラブルになると大きな被害になる場合がありますので納得できるまでチェックしましょう。

マンションの内覧会でキッチンをチェックするポイントは、「点検口内の配管・配線が固定されているか」「レンジフードを試運転してみる」などです。キッチンの配線はきっちりと確認しましょう。もし接合部分にミスがあり、配線が露出していると漏電などの可能性があるからです。

マンションの内覧会で和室をチェックするポイントは、「押し入れ内のクギがきちんと打たれているか」「襖、障子の開閉」「畳の下に防湿シートが敷かれているかどうか」などです。内覧会の前にあらかじめ畳の下や押入れの中もチェックさせて欲しいという旨を伝えておくとスムーズにチェックできるでしょう。和室は特にリラックススペースなので気をつけてチェックしましょう。

マンションの内覧会でバルコニーをチェックするポイントは、「ベンドキャップと配線の貫通部のコーキング」「床シートの施工の確認」「手すりのがたつき」などです。バルコニーは専用使用権がある共用部なのでメンテナンスは管理組合負担ですが、内覧会で施工ミスを見つけた場合は直接売主に報告しましょう。

マンションの内覧会でリビングと洋室をチェックするポイントは、「アルミサッシの施工はきちんとできているか」「クローゼットの扉まわりの処理」「床の仕上がり具合」「コンセント部分の断熱欠損」などです。コンセント部分の断熱欠損はコンセント本体を外さなければ確認できないので内覧会前に要望しておきましょう。

マンションの内覧会で廊下と玄関と外まわりのチェックポイントは、「廊下にキズがないか」「メーターボックス内の配線の状況」などです。メーターボックス内で確認するのは給水管の保温状況で、本管から出る分岐配管まできっちりと断熱処理が行われているかどうかを確認しましょう。

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